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宮本から君へを観たよ

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2019年公開。監督は真利子哲也。出演は池松壮亮蒼井優井浦新、一ノ瀬ワタル、柄本時生、ほっしゃん、古舘寛治佐藤二朗ピエール瀧松山ケンイチ。ジャンルはドラマ。

新井英樹の人気漫画を映画化。連載は90年代前半ということもあり、トレンディ要素を絡めた1人のサラリーマンの恋愛が中心であったが連載が進むにつれてエログロバイオレンス化し日本で最も嫌われている主人公となってしまった宮本浩。俺も宮本は大嫌いです。言わずもがなでしょう。彼を理想の男性と位置づける女性がもしいたら断言します。頭狂ってる!そんな原作の暑苦しさを映画でも負けじと役者陣が奮闘しています。なんでそんなテンションで仕事できるのか分からないですよ。まるでガキ使のハイテンションザベストテンですよw 登場人物はみんなこれでもかってぐらい頭が悪いです。なんでそんな発想にいきつくの?って倫理観もくそもないですよ。でも本作はそう言った常識とかいわゆる世間一般の考え方というよりは自分の生き方を貫くのは大事だとテーマがあるんです。非効率的で不器用な人間をいかにカッコ悪くダサく描くかこれを新井英樹は意識していたのでは無いでしょうか。本作にインスパイアされた作品「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の田西より救いようのない馬鹿それが宮本です。でも居酒屋での「おとがめなし」は今流行りのYouTuberコムドットの「一切ない」と通ずるものがありますな。つまりバカ騒ぎしている若いYouTuberのようなテンションなんですよ。いい意味で表現すると勢いがあって元気なんです。そんな感じでストーリーは進んでいくんだけどヒロインの靖子がレイプされているのを主人公の宮本は飲んだくれて寝てる訳ですよ。これには靖子も怒り狂ってます。安っぽいアダルトビデオのような演出です。てゆか彼女のことどう思ってんねん、何としてでも守らなあかんやろ。靖子は宮本に対し怒りを顕にし包丁で彼を刺そうとしますがさすがに躊躇して止めます。そして妊娠した靖子の会社にまで殴り込みに行きプロポーズする宮本。いや普通に迷惑でしょ、あんた何様なんだよって話ですよ。このように頭おかしい宮本が大活躍(?)する本作。何を勘違いしてしまったか、本作の宮本がカッコイイと宮本のようになりたいと思うような男になってしまったらそれは大変で怖いです。ヒロイン役を務める蒼井優が靖子にそっくりですね。原作を読み進めていくと靖子がどんどん綺麗になっていくんですよ。自分の気持ちを高めたい時に見るのがオススメです。