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フリーガイを観たよ

フリー・ガイ|映画|20世紀スタジオ公式

2021年公開。監督はショーン・レヴィ。出演はライアン・レイノルズ、ジョディ・カマー、ジョー・キリー、リル・レル・ハウリー、タイカ・ワイティティ。ジャンルはSF。

主演のレイノルズは本作をこれほど夢中になったのは『デッドプール』以来と評価している。また、現代版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と表現している。

主人公がゲームの世界のNPCである。本作ではモブキャラと表現されている。モブキャラとは背景キャラであり、ストリートファイターで例えるならダルシムステージの奥さんのようなもの(例えが分かりづらいってばよ)である。そんなモブキャラの主人公は冴えない銀行員である。いつもの時間に起きていつも通り仕事をする代わり映えのない日々だ。主人公は現実とゲームの区別がついていない。この世界ではそれすら考える余地を与えてくれないのかもしれない。でもそんな世界は1本のグラサンにより変わる。主人公は自分が住む世界がゲームであると気づくのだ。世界の真理はグラサンからである。まさにこりゃぁホラー映画の風刺画として有名な『ゼイリブ』じゃないですか!これは面白い!舞台はずっと変わらずゲームの中で続いていくので、主人公が現実の世界に飛び込んでいける訳では無い。ゲームの世界で1人のモブキャラが女性との出会いを機に恋をして、変わっていくSF映画でありながら普遍的なラブロマンスも含まれている映画なのである。

現実の主人公がゲームの世界に入り込んで活躍する設定は今まで通りあったが、本作はゲームの一端くれキャラが主人公であることが特徴である。この視点は中々斬新である。本作では主人公を操るプレイヤーはいないのだ。ゲームの世界なので何度でもやり直しはきくのだ。オール・ユー・ニード・イズ・キルみたいなトム・クルーズの既視感も再現可能である。てか実際にゲームの世界だと気づく前はそうしてたしな。でもなんか、日本の社会もこんな感じだよね。何も疑問を持たないで死んだ魚の目をして仕事行く人どんだけいるよ。紛れもなく人生の主人公は自分である。でも毎日毎日仕事に汚染されて自分が本当にしたいことが分からなくなってしまう。そして気づいたら隣りの人と同じようなことをしている大人になってしまっている。本作の主人公は恋によって人生を変えたんだ。兎にも角にも燃え上がるような恋愛をしよう。それは俺にも言えるってかぁ?

 

所々、日本の描写もあるが、かといって日本人向けに作られているかと言うとそうではない。ですがまーレイノルズなんで、ポケモンピカチュウの声とかもやってたんで!日本での知名度は抜群でありまする。そういった意味での渋谷だったんかな。

配給は20世紀スタジオってことで流石はディズニー帝国傘下である。あのマーベルキャラクターもカメオ出演しているぞ、一瞬だから見落としちゃあかんぞ。そしてあそこが1番劇場から笑いが起きる瞬間だろう。