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フライトを観たよ

映画『フライト』評価は?映画情報や予告動画 - 映画評価ピクシーン

2012年公開。監督はロバート・ゼメキス。脚本はジョン・ゲイティンズ。出演はデンゼル・ワシントンケリー・ライリーブルース・グリーンウッド。ジャンルはヒューマン。

冒頭から明らかに不真面目に見える男のベットシーン。映画のパッケージでは凛とした表情を浮かべるマーティン・フリードマン似の男性だが、パッケージの真面目そうに見える感じとは違い驚いた。

主人公役を演じるデンゼル・ワシントンだがどこかで見たことあるなーと思ったら、イコライザーの人か!おまけにアカデミー主演男優賞を受賞しており、黒人俳優の映画進出に大きく貢献した人物だ。

本作ではフライトの背面飛行から緊急着陸に挑むという一大テーマがある。

そして冒頭の不摂生生活から一転フライトのシーンに切り替わる。

そこにはフライト中に居眠りをする機長が・・・いやいや、仕事に対する使命感が明らかに欠けているじゃないですか!数百人の命を授かっているという責任感はあんたには無いのかと言いたい。

そして背面事故が起き、病院で安全委員会からの質問に対し、乗客よりも乗員を気にする機長の無慈悲さと言ったら嫌悪感が走るほどだ。

この辺は『ハドソン川の奇跡』で乗員・乗客の無事を願ったサリーことトム・ハンクスとは違う。

しかし、何を隠そう本作の機長・ウィップは薬物とアルコールに依存しているのだ。

航空事故シーンもかなりリアルに表現されており、緊迫感が迫る。この事故によって助かる人はいるのか?現実的に考えて難しいかもしれないが、その辺はサスペンス仕立てで観ている者の心理を揺さぶらせる。また、ハドソン川の奇跡とは異なり、本作は事件そのものよりもウィップを取り巻く人物や薬物への苦悩について焦点が置かれている点が特徴だ。

 

それではあらすじを語ります。

オーランドからアトランタへ向かった航空機が突然、急降下をはじめてしまった。

機長のウィップ・ウィトカーはベテランのパイロットで背面飛行を行い、なんとか胴体着陸に成功する。乗客・乗員含め102名のうち96名は生還した。

ウィップは一躍時の人として英雄となった。

しかし、事故調査委員会はウィップの血液からアルコールが検出されたとして、委員会側は過失致死罪の適用を検討する。過失致死罪ともなればウィップは終身刑の身となる。

生還不能とも言われる凄惨な事故をなんなく切り抜けた一流パイロットのウィップだったが、舞台はNTSBの尋問へと移る・・・

 

主人公がヤク中&アル中ということもあり、生活に異常を来すほど摂取を続けると通常の生活をするのも困難になってしまう。一言でいえば人生無理げ―というやつだ。

依存性として社会生活が困難になると寧ろ刑務所での生活の方が、本人にとっては楽なのではなかろうか。

刑務所で生活をすることについてこれが良いとかあれが悪いと決めるのはナンセンスかもしれない。だが、依存症から抜け出す手として、正しい判断をしたようにも思える。つまり主人公は薬物からの脱却を遂げたのだ。

そういった意味でははっぴいえんどだ。EDは『風をあつめて』を流そうじゃないですか。