アンナ・カレーニナを観たよ
2012年公開。監督はジョー・ライト。出演はキーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン。ジャンルはロマンス、ドラマ。
原作はロシア文学の巨匠・トルストイの作品。本作『アンナ・カレーニナ』は『戦争と平和』に並ぶ彼の代表作であり、作家としての地位を揺るぎないものとした。
トルストイは見た目からして宇沢弘文先生で、本当に作家なの?なんだか気難しそうだし、おまけに魔法の杖持ってそう。何故だか、同時期に活躍したドストエフスキーの方が親近感を感じる。
大学の授業でロシア文学を研究する教授が「ドストエフスキーは人間業、トルストイは神業」と言っていたが、何となくそこからトルストイの作品は品が高そうだから面白くないのではないか。とそんなイメージが先行していて、遠ざけていたのである。
でもそれは単なる思い違いで、蓋を開けてみたら本作のテーマは"The 不倫"である。何ともわかりやすいテーマでなかろうか。そして不倫は主婦たちの娯楽の1つなのである。いやこれは語弊があるな。。。昼ドラなどで取り扱うテーマが不倫で、それを見て主婦たちは楽しんでいるのだ!あれ、この文章でいいのかな?もうどうでもいいや!
それではあらすじを語ります。
舞台は1870年の帝政ロシアの時代。
主人公のアンナ・カレーニナは政府要人の夫・カレーニン、幼い息子・セリョージャとともに幸せな日々を過ごしてきた。
そんなある日、モスクワに住む兄から一通の手紙が届く。浮気が妻にばれ夫婦関係が破綻寸前になっていると知ったアンナは単身モスクワへ向かう。
モスクワへ着くと青年将校ヴロンスキーと出会う。
しかし、ヴロンスキーはアンナの妹・キテイの恋人だと知り、ヴロンスキーを遠ざけるようになる。
舞踏会で巡り合ってしまった2人は禁断の恋に落ちる・・・
にしてもアンナの自己中心的な振る舞いや考えには観ていて本当にイライラした。
勝手に恋をして、旦那と子どもを捨てて、情緒不安定になり他人を振り回す。挙句の果てに麻薬中毒ときたらもおおおおおーーー!!!!である。
この愚行は彼女が美しかったからではないだろうか。
美しさゆえ全てを手に入れることが出来ると錯覚してしまった彼女の欲はつきない。
おまけにやっとの思いで手に入れた色男からも愛想を尽かされてしまうのだから、段々イライラする女から本当に可哀想な女に見えてくる。
常に恋する男のことが頭の中から離れない。そして幻想に支配されてしまった彼女は機関車へ飛び込み自殺を図った。
このアンナのジェットコースターのような転落ぶりは本当に凄い。アンナには伊東明の『恋愛依存症』をオススメしてあげたい!全力で!
たった1回の過ちで救済のない人生を送ることになるとはアンナ自信思い描いてなかっただろう。まさに狂気的な愛だ。なぁ、好きって感情がなんなのか分からないとか言っている場合では無いぞ若者諸君!そんなことはともかく美しさの代償として不幸があるのですよ。
トルストイちゃんよー(しめしめ)お前もアンナに恋しちゃったんだろー?なぁ、しちゃったんだろー?だからタイトルに『アンナ・カレーニナ』って入れたんだろー?あまりにもからかったら地獄に落とされそうなのでこの辺でやめておきます。それじゃまた!