Everything will be fine.

少しでも笑ってやってください!

アルマゲドンを観たよ

アルマゲドン

1998年公開。監督はマイケル・ベイ。制作はジェリー・ブラッカイマー。出演はブルース・ウィリスベン・アフレックリヴ・タイラービリー・ボブ・ソーントン、キース・デイヴィット、マイケル・クラーク・ダンカン。ジャンルはSF、パニック。

当時はノストラダムスの大予言がブームとなっており、地球滅亡系のパニック映画が量産された。

インデペンデンス・デイ』や『ディープ・インパクト』なども本作と同様、地球滅亡の危機を守ることをテーマとしているが、本作は上記作品とは違い明るくてとてもポップで楽しい(?)作品である。

これってディズニー映画が何か?ってくらい個性豊かなキャラクター達だが、宇宙へ飛び立つと「うぉおおお!!」や「イエス!!イエス!!」といった叫び声ばかりで個性が埋没するのは勿体ない気がした。健康診断でのダンカンのはっちゃけ具合と言えば、観ているこっちが恥ずかしい。小学生でもじっとしているはずである。

NASA関係者や合衆国政府を小馬鹿にするヤンキー総長のウィリスは自身の仕事についてこだわりを持つのは構わないが、石油堀りだけが世界のすべてではないのである。確かに仕事仲間達に慕われており世界有数のスペシャリストであるが、だからといって政府関係者に「俺らの税金をタダにしろ」など発言は慎むべきではなかろうか。でもこれはアメリカのレッドネック層の強引さや口の悪さを見事に表現している気がする。日本予告編で「全人類にこの映画を送る」といった強烈なメッセージが耳に残るが、ウィリスは全人類を代表する主人公なのだ。政治家が「国民の代表」ならウィリスは「全人類の代表」だ。国を越えた英雄である。立場が逆転するのは仕方ないのだ。

これじゃあまるで日本の私立高校でそこそこ強い野球部員じゃないですか。しかも主要人物はヒロインのリヴ・タイラー以外男である。リヴ・タイラーはいわゆるマネージャーだ。何もやってないけどね。そんなヤンキー野球部たちは宇宙船に乗り、宇宙へ向かうがそこからが本番である。

 

とにかく力任せのポップムービーの本作を観てやはりアメリカは世界を代表するエンターテイメント王国であり、石原慎太郎氏が「アメリカはコロンブスの卵」と言い残したように、新しいアイディアや何かを生み出す力と言ったら世界一の国である。本作のように地球滅亡と暗いテーマも笑い飛ばしてしまうような不謹慎さはもはや異常である。

しかし、アメリカ大統領の演説から宇宙服を着たヤンキー達の登場シーンは非常にしびれるものがあった。この映像だけで間違いなくご飯3杯はいける。きっと観てよかった!かっこよかった!と思えるだろう。とは言えラストシーンのリヴ・タイラーがチャイナ服を着て恋人を抱きしめるシーンは胸糞悪かった。「親父死んでんだぞ!!!」と怒りが走ってしまった俺からすると泣くことは出来ないし、あんなに満面の笑みでよく結婚式出来るなと呆気に取られてしまった。でもやはりエアロスミス/ミス・ア・シングが流れてそれは反則だろ~~って思った。日常生活で落ち込んだり息詰まってしまった時は本作を観ると心が晴れてすっきりするだろう。映像のド派手さとこんなに能天気な人たちいるんだ!俺ってまだまだまともじゃん!と前向きな気持ちになれる。

あんなに胸糞悪いのに何故か感動する唯一無二の映画である。

 

あまりにも熱くなりすぎてしまい、一気に書き上げたので読みにくいかもしれません。あらすじを書こうにも時間がかかりそうなので、今回はこれで終わりとします!

本日もご覧いただきありがとうございました!