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タクシードライバーを観たよ

タクシー・ドライバー』ロバート・デ・ニーロ、マーティン・スコセッシ、ポール・シュレイダーと70年代、生み出した衝撃※注!ネタバレ含みます。  :2ページ目|CINEMORE(シネモア)

1976年公開。監督はマーティン・スコセッシ。出演はロバート・デ・ニーロジョディ・フォスターシビル・シェパードハーヴェイ・カイテルアルバート・ブルックス。ジャンルはクライム。
兎にも角にもデニーロが若い。当時は33か34とかそこらだった訳で若手俳優と位置づけしていいか微妙な年齢である。

声の高さからどことなく青っぽさも感じるが、見た目は無精髭を生やしその辺にいるお兄ちゃんである。…と思ったが、モヒカンヘアのデニーロを見たら、ヒートあたりのダンディズム感が垣間見れるじゃないですか。これにはたまげたぜ。

彼のかっこよさの頂点はヒートにあると思う。基本適当人間の俺だが本件については異論は認めませぬ。

あとはジョディ・フォスターも当時13歳だったと言うから衝撃である。大人過ぎやろ。レオンで主演を務めたナタリー・ポートマンよりも雰囲気が大人だ。基本的当人間の俺だが(以下略)

 

それではあらすじを語ります。

ニューヨークにあるタクシー会社に勤めるトラヴィス・ビックルベトナム戦争帰りの元海兵隊だった。

ラヴィスは戦争による後遺症として深刻な不眠症を患っていた。

タクシー運転手として生活し、余暇はポルノ映画を観て過ごす日々だったが、深い闇に包まれているマンハッタンの退廃ぶりに嫌気がさしていた。

ある日、トラヴィスは次期大統領候補のチャールズ・パランタイン氏の事務所を通りかかると、そこで事務職として勤務するベッツィーに見惚れてしまう。

美しい彼女をなんとしても手に入れたいと願うトラヴィスは彼女を食事に誘う。そして関係を深めていく2人だったが、トラヴィスはポルノ映画館に彼女を誘い怒りに触れられ、相手にされなくなってしまう。

ラヴィスはパランタイン氏の事務所に何度も押し掛け怒りをあらわにした。そして、持病の不眠症はみるみる悪化し世間に振り回されていくのだった・・・


時代が時代だけあって映画構成に斬新さを感じた。と言うのはあまりにも最近の映画に慣れ親しんでいる層からすると、結末から30分前の怒涛のネタ明かしでドーンというものを嫌という程観てきている。というか映画ってこういうものだよねって勘違いしてたわ。でも、本作は割と早い段階で気にかけていた女性・フォスターからデニーロは見向きもされなくなってしまう。これはある意味新しいと思った。

残り1時間あるかないかぐらいで「よっしゃ!俺暴れるぜよ!銃でも手に入れっか!」と行動に移すのである。

そこから尺はどないすんねんって感じだったが、そこはデニーロが腐敗した街でその辺のゴロツキたちと出会い、お説教をしたり呆れたり人生賛歌である。

そして凄惨な犯行に及ぶまでの時間はあっという間やったなぁー。そういう意味では単なるサイコパスではなく、彼が当時のキッズたちの憧れの的だった事が頷けるわ。

パンクが誕生しトラヴィスのようなモヒカン・キッズたちが街をうろうろするようになったのも本作の影響なしに語れないのではないだろうか。基本的当(以下略)

ジョーカーのような怒涛の寸劇とは違うスロー感が当時の主流だったのかもしれない。そう考えると映画も時代とともに変化するものだと若輩者の俺からすると非常に勉強になった。