新・ガチンコファイトクラブ 第一話
今から5~6年ぐらい前になりますがひょんなことからぼくしんぐをやることになるんです私。それも友達がはじめたからという意味の分からない理由でw
小学校1年生の頃からWWEの魅力に取りつかれプロレスにはまり、K-1もよく見ていました。
幼いころからサッカーよりも格闘技にはまり強い男にあこがれを抱くようになりました。
とはいっても、自分が強くなろうとすることはせずいつもテレビを見るばかり。
漫画「リングにかけろ」にはまりましたがボクシングという得体のしれないスポーツにはじめようという気は起りませんでした。
それが友達がはじめて、必死子いている姿に心を打たれボクシングをはじめる決意をしたのです。
私は一人暮らしをしていたのでできる限り家から近いボクシングジムを探しました。
格闘技は未経験で、はじめるにあたって不安はなかったです。
本当に不思議なのですが、私は何かをはじめるときに物事のイメージができないんです(そりゃ重症だw)
とりあえず勢いでやってしまう、それで後悔することが多いのです。
今回のボクシングジム入会も結局、後悔することになるのですが、、、
とりあえずボクシングジムに電話をし入会する旨を伝えると「じゃあ、○月×日の△時ぐたいにとりあえず来てください。動きやすい格好で来てくださいね。とりあえず見学だから」と言われました。
本当に何も考えていなかったので言われたとおりに動きやすい格好でジムに向かいました。
何も考えていないとはいえ、ジムが近づくと緊張してきました。
友達の通っているボクシングジムではスパルタでとりあえず2時間ぐらい走らされると聞いていたので怖くなってきました。
おまけに私は当時、喫煙もしていたし、運動もしていなかったので(今でもね)急に焦りだしました。
でも当日を迎えてしまったのだからありのままの自分を見せようと自分に言い聞かせました。
「たのもー!!!!!」
「なんじゃ?」
「お、お、お、お、お、お前は!?」
突然の事態に私の頭は混乱しました。
何故竹原がいるんだ?こいつテレビに出てるよな、なんで厚木なんかにいるんだよ
一瞬のうちに頭の中に様々な情報が入り込み、道場の門で立ちすくんでいると汗まみれの練習生らしき私と同い年ぐらいの男が、これにサインしてくださいと誓約書を差し出してきた。
いや聞いてないぞ!入っていきなり誓約書ってなんだ?そもそも入会するとも言ってない。電話越しでは日付と時間と動きやすい格好で来いとしか言われていない。
それなのにいきなり誓約書を出されても困る。私は唖然としてしまった。
しかし私はひらめきました。
おーそうだこれはなんかのタレント養成所か何かでおぼつかない私を見てこれはいけるなと入会させようとしているんだろう!と。
しかし、入って目の前に「ガチンコファイトクラブ」と殴り書きしてあり大きな額縁に入っている表札のようなものを見て私は今まで感じたことのない衝撃が体全身に走りました。
「おう、お前やるんかやらんのかはっきりしろよ」
竹原の眼光は鋭く私の目の裏側までも睨んでいるようでした。
「いや、あの、、、」
「時間のムダじゃけえ、リングに上がれよ」
えええええ!?リングに上がるの?いきなりすぎないか?
そうして私のガチンコファイトクラブははじまりを告げたのであった。