Everything will be fine.

少しでも笑ってやってください!

チェンジリングを観たよ

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2008年公開。監督はクリント・イーストウッド。出演はアンジェリーナ・ジョリージョン・マルコヴィッチ。ジャンルはノンフィクション。

実話を基にした少年失踪事件。これが本当に実話のかというのが驚きですね。現実はどんな作品よりもドラマティックだなんて言葉がありますが、まさにそうですな。人生は本当に何が起こるか分からもんです。歴史を紐解いていくとこの世界の真理に辿り着けそうな気がします。日本の昼ドラでもやっていましたが、子どもの入れ替わり事件のようなものに近い感じがありました。子どもが入れ替わって生活している事実を後になって知り、もう子どもも小学生まで成長し何不自由なく生活している状況で自分の子どもが血の繋がっていない赤の他人だと知るのです。昼ドラで扱うテーマなのにやけに社会性高いなw 

久しぶりにおやっさん作品ということでやってまいります。おやっさんの作品はハリウッド作品特有の分かりやすさを徹底排除しているためスポンサーが付きにくいとのことです。でもそんな一癖も二癖もあるおやっさんの作品が僕は本当に好きなので何回も観てしまいます。本作の主人公を務めるのは強い女性代表のアンジェリーナのジョリーです。つまりアンジーです!(最初からそう言え!)この作品は愛する自分の息子がある日突然いなくなり、警察が子どもが探し出ます。息子の発見を願う母。6人もの子どもを受け持ち育てる肝っ玉母ちゃんことアンジーだからこそ出来る演技です。そんな中ある日突然、息子が発見されたとアンジーの元に連絡が来ます。しかし、そこには全く違う男の子が立っていたのです。「ん?これはワシの息子じゃねえが、警察も協力してくれたししょうがねぇとりあえずここは空気読んで従うか・・・」なんて安易なことは言ってられません!「いや、これワシの息子じゃねえぞ!腹違いの子じゃねえか!ワシの息子はどこにおるんじゃ!」と抵抗するアンジーでしたが、自分の息子として引き取る選択を半ば強引的にさせられてしまうのです。そこからというもの、アンジーに待ち受けていたのは抱えきれないほどの苦悩でした。「ワシの本当の息子はどこなんじゃ!どこに消えたんじゃ!」来る日も来る日も家にいるのは顔が全く違う男の子。もうノイローゼ状態。警察やらマスコミやら世間の人間はそんな彼女を頭のおかしいお母ちゃん呼ばわり。まるで騒音オバサンのような扱いでもあります。それでもアンジーはそんな世間の荒波に負けず子どもを探そうと尽力します。そんなアンジーの勇敢な姿はアクションだけではなくこういったシリアスな作品でも発揮されております。もう流石としか言いようがありません。完全ネタバレですが結局息子が見つかることはありません。こんなに残酷なことはあるのでしょうか。つまりそれは息子の死という意味でもあるのです。死んでしまった息子を待ち続ける母という構図は本当に惨いです。どれほどの苦しみなのか身に染みる作品ですね。それでは今日もありがとうございました。