アイ・アム・サムを観たよ
2001年公開。監督はジェシー・ネルソン。出演はショーン・ペン、ミシェル・ファイファー、ダイアン・ウィースト、ダコダ・ファニング、ローラ・ダーン。ジャンルはヒューマン、ドラマ。
これはショーン・ペン圧巻の演技ですね。知的障害を持つ父を見事に演じきってます。知的障害者たちのセラピーで築き上げた仲間たちとの友情も見ていて心がホッコリするというか。知的障害というハンデにどう向き合っていくかというよりは、もはや自分が知的障害であるかどうかの認識もできない状態に陥っていまして、重度の知的障害なんですよね。本作はそういったヒューマン映画ですが、ときおり流れるビートルズの曲も素晴らしいですね。挿入歌と言うべきなのでしょうか。そんなショーン・ペンですが、娘のルーシーに溺愛しております。この映画の特徴というか俺がただめんどくさいだけなんだけど、映画の役名と役者名がごっちゃになって訳分からなくなるみたいな。そういうのあるけど気にしないでくださいな。
知的障害を抱えながら生きていくというのはこれ程までにハンデを抱えることになるのかと終始シリアスな場面が続きます。カメラもかなり揺れますので、映像酔いしますね。舞台は現実設定なのになんで酔うんだろう!?酔いますよね?ねえねえねえ?これは分かんないんですけど、おそらくショーン・ペン含め知的障害者として悩む人たちの心の揺れを表現したかったのではないでしょうか。そうです。人間にはリズムがありますから、そんな不安定な心境を表現したかったのではないでしょうか。あと本作はとてもリアリティなんですよね。会話の展開もとても早い。そんなスピード展開なので観ていてだれる事はないのですよ。単純に会話の展開が早いからなのか、カメラの切り替えを早くしたかったのかどうかは分かりませんが、観ていてだれることはありません。これはあくまでも持論ですが映画の展開が早いというのは、観ている人を飽きさせない、つまり眠らせない(いやなにそれ?あんたいつも映画の最中寝てるの??)重要な要素のひとつだと思うんです。だからこそ記憶に残りやすい訳です。そういった意味では変に影響力のある映画だと思っています。ショーン・ペンや仲間たちの知的障害者たちの会話だったり表情がやけに鮮明に残ってしまい、気づいたら自分もそれに似たような喋り方をしていたり表情になっていたりという危険な影響力があるのです。なので本作を観てつまらなかった、嫌いだ!という人も多いでしょう。
てな感じで最近なんだかよく分からない方向に突き進んでいるそれんそんのブログでした。ありがとうございました!