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真実の行方を観たよ

ネタバレ注意】映画『真実の行方』の伏線解説&考察。 | 裏旋の超絶☆塩レビュー

1996年公開。監督はグレゴリー・ホブリット。出演はリチャード・ギアローラ・リニージョン・マホーニーアルフレ・ウッダード、フランシス・マクド―マンド、エドワード・ノートン。ジャンルはミステリー、スリラー。

原作はウィリアム・ディールによる同名小説。

これは名作ですわ。間違いない名作!位置付けは法廷モノになるのかな?とはいえ当方は法廷モノの映画は殆ど観たことがなく、あったとしても『チャウ・シンチーの熱血弁護士』ぐらいのものだったから(あれを法廷モノとして位置付けていいものなのか大変恐縮であるが・・・)非常に新鮮で楽しめました。エドワード・ノートンがのデビュー作であり、彼がアカデミー助演男優賞を獲得した作品である。彼の演技力は相当なものである。ノートンの演技ばかりに目がいきがちだが、きちんとドラマチックな構成に仕上がっており様々な要素が含まれている。

というのも本作はこれってヒューマンなんじゃねえかと思わせるような稀有な作りになっていて、リチャード・ギアの色気ムンムンの「俺ァ、幾千もの女を抱いてきたんだぜ」ばりの女性に対する余裕の扱い方、交わし方が良い。彼は弁護士なんだけど検察官が元・不倫相手という気まずさっぷり。にしても2人のやりとりはとても軽快。これじゃもう一度やり直しても何も問題ないだろうって思ってしまいましたよ。ストレスのあまり煙草を辞められないローラ・リニーの強い女性と言うのは日本人からすると、進みすぎてるアメリカの働き方と捉えられたのかもしれない。行きつけのバルで彼女が店員に向かって『いつもの!』と注文する様は新橋でビールを飲んだくれるおじさんばりの貫禄がある。一応、形式上は弁護士の勝利ってなるんだけど、刑事裁判の勝率僅か0.1%の戦いを勝ち抜けるっていうのもリチャード・ギアがなせる業である。これも国によって変わってくるんだろうけど、少なくとも日本の場合はほぼ100パー有罪になってしまうからね。その肌感覚で話しています。州によっても変わるだろうしアメリカはいろいろとややこしや、ややこしや。もちろん、法廷の裏側もきちんと作られています。

さて、本作ですが前半は事件解明における調査が行われエドワード・ノートンに対する取り調べと現場調査があるんやけど、これだけ凄惨な事件を起こすのがこのようなもやしっ子であるはずはないと、弁護側ってかリチャード・ギアは判断するんだよね。弁護するのが仕事だから仕方ないんだけど、結末を知ってしまうと、あんだどんだけ甘やかすのよ!女の次は男に行っちゃうの!?と怒り心頭である。そんないちからひゃくまでエドワード・ノートンに振り回される人たち、そして事件の裏側の全貌。ほんとにいろんな見方・発見のある素晴らしい映画です。しかし、事件の手がかりを求めノートンの友人を追いかけるリチャード・ギアと部下は刑事まるだしである。いやあんたら弁護士やろ?そこまでするもんなの?と疑問が浮かんだが、細かいことは気にしてる暇ないぜ。ってことで今日は終わりです。