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クルエラを観たよ

映画『クルエラ』ディズニー「101匹わんちゃん」のヴィラン、エマ・ストーン主演で実写化 - ファッションプレス

2021年公開。監督はクレイグ・ガレスピー。出演はエマ・ストーンエマ・トンプソン、ジョエル・フライ、ポール・ウォルター・ハウザー、マーク・ストロング。ジャンルはコメディ、クライム。

ディズニー映画『101匹わんちゃん』のヴィラン”クルエラ・ド・ヴィル”の若かりし頃を主演”エマ・ストーン”が演じる。

さすがファッション大国イギリスである。イギリスのファッションの捉え方として”着たいものを着る”といった考えがある。周りの目なんか気にせずに自分が着たいものを着ようと言った考え方なのだろう。日本人とは違う考え方だ。日本のファッションの場合、流行をいかに先取りするかが大事であり、テレビや雑誌での情報が大切になってくる。だからイギリスには有名なデザイナーが多い。もちろん日本にもたくさんいますよ。でもそういった方たちのファッションって何か奇抜で近寄りがたいものって認知されているじゃないですか。でも本来であればファッション・デザイナーが着ている服を着るのが正解だと思うんですよ。おしゃれには正解はないんですけど、その辺が何か日本人って誤解している部分なのかなーと思いますわな。もちろんイギリス人がみんなおしゃれなのかというとそうではないし、ダサい人もいるんだろうけど、何から何までイギリスはおしゃれだって言われている理由は何かあると思うんですよ。

本作の主人公・クルエラは家族同然の仲間たちと窃盗やら悪さを繰り返し生計を立てている。そんな彼女でも服に対しては真面目である。彼女の夢はデザイナーになることだ。そんな彼女は百貨店のアパレル店で働く機会を得る。しかしそこで待ち受けていたのは雑用係の仕事で想像していた仕事とは違う。ミシンの針に糸を通すことすらできないまま下積みとして働くさなか、オートクチュールデザイナーの男爵夫人が来店する。そんな2人との出会いが運命を変えていく。この男爵夫人演じるエマ・トンプソンがとても良い悪役感を出している。自己中心的で完璧主義な彼女は人に対する扱いがとても雑である。側近の人間を使えない呼ばわりして容赦なく解雇したりする。しかし、クルエラだけには違った。男爵夫人が言っていた台詞で印象的だったのは「人のことを考えている時間はない」という言葉だ。まさに自己中心的な人物そのものである気もするが、これは英国人のファッション感覚だけではなく人生観にも通じるだろう。日本人は人目を気にしすぎている気がする。もっと自由にやっていいのにと堅苦しさを感じていたので本作を観てすっきりしたい方は是非ともご覧下さい。