ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!を観たよ
2008年公開。監督はエドガー・ライト。主演&脚本にサイモン・ペッグ。主人公の相棒としてニック・フロスト。ちなみにこの3人は大の仲良しみたいです。
スリー・フレーバー・コルネット3作品のうちの2作品目に当たるのが本作。リカーリング・キャストも多くラブ・アクチュアリーのビル・ナイやホビットのマーティン・フリーマンなども登場する。
ブラック・コメディを基調としながらサスペンスとアクションを調所に散りばめ、スピーディーに展開する本作。観ていて無駄がなく、気付いたらあっという間に2時間たっていた。思わず没頭してしまったなー。しかも15年近くも前になるから、この2人がとにかく若い。2人の友情&アクションも素晴らしいが、何よりも主人公の左遷先の田舎のサンフォードで起こる事件と黒幕の存在も見物である。
主人公ニコラス・エンジェル巡査部長は大学を首席で卒業後、警察学校でもトップの成績を残していた。そんな彼は叔父の影響から警察になることをずっと夢を見ていた。警察官になってからも彼はロンドン警視庁では検挙率トップを誇り、その真面目さゆえ上司からは煙がられていた。
上司は彼を田舎町でほとんど犯罪が起こらないサンフォードに左遷させる。
そして、そんなサンフォード警察署では不真面目な勤務態度の警察官がほとんど。住民ものどかで、未成年飲酒を許したり速度超過する俳優がいたりと警察機関は機能していなかった。安全な町であるというのは住民の生活態度が良いからではなく、警察組織の堕落と近隣監視同盟という村人たちのネットワークによるものだった。
町に対して違和感を覚えていくエンジェルは不可解な殺人事件に対し、ダニーと捜査を進めていく。町に潜む闇を暴くべく、2人で事件解決に挑む。
所々、映画のオマージュがあるみたいだけど、そこまで映画を観ていない私はどこに元ネタがあるのき気付かなかった。作品にも出てくるバッド・ボーイズはかろうじて観ていたので、あーバッド・ボーイズっぽいなと思いました。
それにしても、サンフォード警察署の署長は近隣監視同盟の一員であり、住民たちの犯罪を揉み消していたっていうのもなんか政治家の汚職みたいで面白いよねって思った。警察官たちがこの町に対して何も疑問を持たないのを主人公は洗脳と表現していたのも面白い。確かに洗脳だな。住民たちはこの町を守るために主人公と戦ったと思うと、平和とは何かと思うし、歴史を紐解けば侵略は当たり前だった。
とまあー広いことまで考えればきりがないんで、集中力がない人にはおすすめです。何よりテンポもいいし当然だがカンフー・アクション映画のようなハイスピード展開ではないので楽しめる。
結構おもしろかったからおすすめするぜ。