ロボコップを観たよ
1987年公開。監督はポール・バーホーベン。出演はピーター・ウェラー、ナンシー・アレン、ロニー・コックス、カートウッド・スミス、ミゲル・フェラー。ジャンルはSF、アクション。
子どもの頃はヒーロー映画として認識していた。今で言うマーベルヒーローのようなものだと思っていた。しかし観たことは無かったので鑑賞することに。実際この歳になって観てみるとなんでこんな残酷描写が多いん?と驚いた。しかもかなり悲しい結末であり、子ども向けヒーローとは遠ざかった大人向け作品となっている。これには驚いた。ロボコップの認知度は日本ではかなり高く、その名前の安直さ(失礼)から馴染み深い者が多いだろう。しかし、本作はバイオレンスSFアクションといった暴力描写と人間の汚さ愚かさに苦しむ一人の人間を描いた非常に複雑な映画なのである。俺は一体ヒーローとして何をしているんだと苦悩している主人公。これは何とも悲壮感が漂っている。ハッピーとは遠ざかっており僕のヒーローアカデミアのような明るさは皆無である。ヒロアカ知らないけどなんとなく明るい感じっしょ。だってジャンプだし(適当)てな感じですな。
作品では随所に広告媒体が存在しておりその皮肉さは、当時の西欧諸国の資本主義社会に向けたものでしょう。とにかくものが売れて儲けりゃいいでしょといった拝金主義は非常に危険なんですよ。そもそも本作に出てくるオムニ社は民間企業でありながら、警察署を所有しているという非合法的なやり方をしているわけです。これじゃギャングと変わらないじゃないですか。そういった金のためならなんでもするってのはいかがなんもんかい兄さんよといった社会に対する警鐘を鳴らしているのが本作なのです。ただの軽いノリで本作を観ようとすると驚いてしまうかも。本作はシリーズ化するほどの人気作品となりましたがこのようにただのヒーロー映画ではなく様々な見方をすることができるからこそファンを獲得して言ったのでしょう。因みに今はもうなくなってしまいましたがメタルヒーローシリーズの元祖『宇宙刑事ギャバン』にインスピレーションを受けた作品でもあるということでそういう意味でも日本では馴染み深かったのでは無いでしょうか。ということで今日もありがとー!