シェフ 三ツ星フードトラック始めましたを観たよ
2015年公開。監督&主演はジョン・ファヴロ―。
なんと主役の中年で太った男は「アイアンマン」の監督である。ロバート・ダウニー・ジュニアも主役の元妻の元旦みたいな訳の分からない役回りで登場する。
ミストも監督がフランク・ダラボンということもあり、「ウォーキング・デット」の登場人物が複数登場した訳で、本作も似たように感じるね。これも一種の映画の楽しみ方なのかな。日本だと宮藤官九郎の作品に長瀬智也よく出てるイメージがあるような。でもいかんな。日本人は馴染みがあると何故か親近感を沸かせてしまう。最初出てきた芸人に対して懐疑的な目で見るのに、何度も見ているうちに面白いと錯覚してしまう。いわゆる一発屋芸人がそういったところか。話を元に戻そうか。
本作の物語をざっくり説明すると。
一流レストランで働く主人公がオーナーとの意見が食い違う。
主人公はTwitterでの批判である味気ない・いつも同じメニューだというコメントに対し、不満を感じる。
新しいメニューを出したいとオーナーに提案するも却下されふてくされ会社を辞める。
移動販売車を用いて息子と親友と営業を開始する。
瞬く間にTwitterでトレンド入りを果たし、売上は好調。脱サラに成功する。
とまあ、こんな感じで主人公の成功物語が本作ではひたすら流れるのだ。
そんでもって移動販売辞めて、最後レストラン経営するんじゃなかったかな。またしてもうろ覚えになってしまうのですが、悪い癖だね。
この映画は脱サラしたい人とか現実逃避したい人にはおすすめだね。ただどうしても成功続きで俺としてはあまり感情移入できなかったです。
失敗からどう立ち直すのかみたいな映像を見るのが好きな俺はこの映画から学べるものはあまり少なかったようだ。ドキュメンタリー好きも俺に同意するはずだ。
これもアメリカとの文化の違いなのかな。
日本で育つと苦労は美徳みたいな教えの元、学生から社会人になる。そうなると、我慢しなくてはならない、集団に馴染まなくてはというプレッシャーに追いやられてしまう。俺は日本社会の厳しさの視点からこの映画での主人公の自由奔放さと子どもっぽさにイライラしてしまった。
何もこんなに構えて観る必要はないのかもしれないが、多分俺の精神状態もおかしかったのかな。
別にとりわけ悩んでいる訳ではないですよ。今はね。
ただあまり考えずに、現実逃避するぞとか愉快な気持ちになりたいのなら今作品は貴方にまあまあいいスパイスを与えてくれるのではないでしょうか。