ジョンウィックを観たよ
2015年公開のアクション映画。
監督はチャド・スタルスキー。主演はキアヌ・リーブス。
本作は裏社会で生きていた殺し屋「ジョン・ウィック」の復讐劇を描いた映画である。
日本の殺陣やアニメの戦闘シーンに着想を得ており、ただ拳銃で相手を殺すのではなく関節技を用いたり、観ていて痛々しいシーンが続く。
裏社会での鉄則である堅気には手を出さないという暗黙の了解は、私たちが住む日本ではなくアメリカでも同様だ。これはおそらく世界共通なのではないだろうか。
アメリカのマフィアと日本のやくざ。似ているようで似ていない。だけど似ている。基本的なスタンスはどちらも同じなのかもしれない。俺の中でやくざ映画といえば真っ先に思いつくのはアウトレイジだな。でも本作に出てくるマフィア達の方がスタイリッシュな気がする。俺が裏社会に出たら速攻で死ぬわ。自信を持って胸を張って言えます。
裏社会から足を洗っていたジョン・ウィックは奥さんをなくしてしまい、1匹のわんこちゃんと暮らしていた。
ここまではジョン・ウィックがかつて殺し屋として裏社会の重鎮として地位を気付き上げていたのを誰が予想できるだろうか。
1人のドラ息子により犬が殺されてしまい、復讐に燃えるジョン・ウィック。
しかし難しい話なんだけどこういった前置きは必要あるのだろうか。
元々はマトリックスなどのスタントマンをやっていた監督の初作品の為、ストーリー的にはこれと言って楽しめる内容ではない。
キアヌ・リーブスのアクションをただひたすら楽しむと言った趣向の映画だ。
日本での広告のキャッチコピーも「見惚れるほどの、復讐」である訳だから、ストーリーそのものよりも、とりあえずアクションを観てくれという意味なのだろう。
でも極上の楽しみ方はあそこまで温和だったジョン・ウィックがそこまで強かったの!?って思わせるような演出にあると思う。
この辺は悪の教典がいい例かもしれない。学校で生徒からも絶大な支持を得ている伊藤英明演じるハスミンが実はとんでもないサイコパス野郎だった。
そんなギャップが日本人は大好物な訳で、良い人だったのにという裏切られ感が中毒性を増すものなのだ。
しかし、日本のアクションに着想を得たという監督はじめキアヌ・リーブスは確かに日本に対してリスペクトしている感覚はあるものの、日本人というものは理解していないみたいだった。
こんなことぬかすと上から目線であれなんで、キアヌ・リーブスが日本の千葉真一のファンだって聞くだけでうれしいものですよまじで。
アメリカ人は日本人に対する理解なんてない人がほとんどだし、そんな中で本作は日本の良いものを取り入れてくれている。それだけで観る価値はある。しかし、まあストーリーが単調かなと思いました。
本作は1しか観ていないのであくまでも1を観た感想ってことで受け止めてくだせえ。
それではまた明日お会いしましょう。しーゆーあげいん!