ヒートを観たよ
昨日、キャッチミーイフユーキャンの感想を書いた中で犯人役のディカプリオと刑事役のトムハンクスの構造がヒートのマフィア役のロバートデニーロと刑事役のアルパチーノに似ているという話をしたので、昨日の今日であれだけど今日はヒートについて語りたい。
1995年の映画で今から25年近くまえの作品になる。
この作品を知るきっかけはYoutuberの岡奈なな子がおすすめしていたからだと思う。彼女古い家にアパートに住んでて手作りでごはん食べてるんだけど、すげーノスタルジックでいい意味で親父臭い。ぜひ一度視聴してみてちょ。
アルパチーノとデニーロというビッグネームが初共演した今作だが、この映画の評価は正直微妙である。評価というのはあくまで興行収入的な面でね。でもかといってカルト的人気を誇るような斬新なアイディアが散りばめられているかというとそうでもない。
ただ映画通なら知る人ぞ知るというかきっとそんな作品なんだと思う。
色々と彼らを追いかける取り巻き立ち、パパラッチとかは不仲説を流していたけど、ただ単に周りが気を使っていたからではないかと思う。
この映画はねやっぱものすごくリアルなんだよね。仕事中毒のアルパチーノが奥さんに愛想つかされて浮気されたりとかね。そんで浮気相手に対してぶちぎれるシーンがあるんだけど狂気じみてて怖い。
デニーロはというとやはり色男だ。バーで知り合った大学生と意気投合し、付き合っちゃうんだもの。日本だとね年の離れた男女というものは恋愛に発展しにくいが欧米は恋愛に対してかなりオープンであるように感じる。アメリカ人は開放的だよねイメージでしかないが。そんなこんなで、彼女は最後の最後でデニーロがマフィアであることを知るんだけど、彼女の肝っ玉にも称賛をたたえたい。
この映画は3時間近くあるんで結構体力がいる。私は2時間でも長く感じてしまう。だからホラー映画が性に合うのかもしれない。だいたい1時間半とかだからね。そう考えると本作は気落ちしてしまうだろう。でもなんかねかっこいいんだよねいちいち。
人を惹きつける何かを持っている2人は大物俳優。これに異論はないだろう。
銀行強盗からの銃撃戦も見物だけど、ヤクザと警官。2人の使命。仕事に対する向き合い方。これは素晴らしいものがある。まさにプロだ。
絶対に捕まえてやると意気込むアルパチーノは仕事の鬼であるし、奥さんが愛想をつかしてしまうのも頷ける。
でもこれは男の悲しい性なのかな。生活の為の仕事をするのではなく、仕事の為に生活をするといったような。
踊る大捜査線でも家に帰れなかったりとか警察という職業はどこの国も大変なんだね。
今はどうなんだろう?
今作に関しては軍配を上げるとしたら私はアルパチーノに挙げる。
仕事に取りつかれた男というのはどことなく悲しい。