私の中の遠藤周作
遠藤周作の「周作塾~読んでもタメにならないエッセイ」を読みました。
↓塾長!タメにならないなど、副題をつけちゃったりして本当はタメになる話たくさんありましたよ!
私の中では遠藤周作って生真面目でお堅い人なのかなってイメージがあったんですよね。
私は大学在学中に就活がはじまり、このまま大人になりたくないと、モラトリアムという病気を患ってしまい、哲学にのめり込みました。
当然、宗教に関しても興味津々だったのでキリスト教といえば遠藤周作だろうと有隣堂で「イエスの生涯」、「キリストの誕生」を2冊買いしたのです。
正直、読んでみても内容はさっぱりで面白くありませんでしたw
己自身の勉強不足というのが如実に表れたからでしょうか。遠藤周作ってなんだか気難しい人だなという印象を受けました。
そして2019年は読書漬けの年にすると決め、自己啓発書から小説と様々な本を読み漁っていました。中でも村上龍の「69」は本当に面白くて読んでいる時間を忘れさせてくれました。
時代も時代なので世間でいま「69」の話題を出しても読んでいる人なんて私ぐらいでしょうから(失礼w)他の人がどういった感想を抱いたのか気になってレビューを検索してみたのです。そしたらこんな一言が、、
こんなに面白い小説を久しぶりに読みました!腹を抱えて笑ったのは遠藤周作以来です!!!!
ファッ!?
遠藤周作が面白い!?
思わず目を疑ってしまいました。面白いの基準は人によってそれぞれだし三島由紀夫を面白いと感じる人もいれば村上春樹を面白いと感じる人もいます。
感性は人によってそれぞれですが、腹を抱えて笑ったの一文にどうしても違和感を覚えてしまいました。
気になった私は遠藤周作について調べてみると、純文学作家の遠藤周作とエンターティメント作家の孤狸庵先生、二つの顔を持つ作家というような記事を見つけました。私はそのとき益々、遠藤周作にひかれました。そして孤狸庵先生というか遠藤周作のエッセーが読んでみたいと煮え切らぬ思いを抱えたまま書店を周りました。しかし、全然見つからないのです。そこで仕方なくアマゾンで「周作塾」を購入しました。
読んでみたらまー面白いんですよこれが。時代が1980年代なので多少古臭く感じる部分はありますが、読み進めていくと引き込まれる文章になっています。
「周作塾」では遠藤周作が塾長として語られるのですが、その助言たるや勉強になりましたね。私が「周作塾」で学んだことは下記の3つです。
・女友達を作る!
性的関係がなくお互いが異性として意識できるぐらいの相手と友達になるのがベストだそうです。とくにおしゃれをしたい男性は積極的に女友達を作った方がいいそうです。結婚をして家庭を持つと奥さんは旦那の服装に無頓着になります。旦那の服装よりも家計が気になるからです。それに対して女友達は男性に対して煩わしい感情はないので、男性の服装にリアルな感想を言ってくれるのです。
・お金を貯めるにはケチになること!
ただケチは2パターンあって、誰が見てもケチな人と誰にもばれていないケチがいます。塾長は目指すなら後者を推します。どうやったらなれるかの1つに居酒屋で同僚などと飲むときは1軒目でおごるのです。何故なら同僚もそこまで酔っていないので誰がおごったか覚えてくれているからです。「こいつは居酒屋でおごってくれた寛大な奴」と同僚から支持されるでしょう。
・無意識にフォーカスを当てろ!
これは暗い顔をしているよりも明るい顔をしている方が人生は得だということで、そのためには鏡の前で笑顔の練習をするのだそうです。継続を続けるうちに無意識のうちに自然と笑顔が作れるようになり人も集まってくるとのことです。
「周作塾」を読む効能は他にもたくさんあるので興味のある方は是非読んでみてください!