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ハドソン川の奇跡を観たよ

155人を救った機長の「その後」 ハドソン川の奇跡、全員生還の真実

2016年公開。監督はクリント・イーストウッド。出演はトム・ハンクスアーロン・エッカートローラ・リニー。原題は”Sully”。

ジャンルはノンフィクション、ヒューマン。

2009年に実際に起こった『USエアウェイズ1549便不時着水事故』をもとに奇跡的な乗員達の生還とその後の真実を映画化。

飛行機の川への不時着は成功率がほぼ0%に近く、乗員155名が生きていたということで、本当の奇跡が起こったと言えるだろう。アンビリーバボーや仰天ニュースに特集が組まれてもおかしくない。いや組まれたのかな?そのへんは分からんけど。

飛行機は車よりも安全な乗り物と言われているが、あくまでも数字上の問題で、飛行機事故に巻き込まれたらほぼ助かる見込みはないのである。凄惨な事故になってしまう。そう言った恐怖と向き合っていかなくてはならないので、パイロットは精神的にタフな人多いんやろなー。

そういった事実を知っているからか、切羽詰まる緊迫感と言うものは感じられないが、トム・ハンクスが乗客の死者が出ていないことを知ったときの喜びの表情は視聴者の心をわしづかみにしただろう。

 

それではあらすじを語ります。

2009年1月15日、ラガーディア空港発シャーロット空港行のUSエアウェイズ1549便は離陸直後、鳥の群れに接触する。一部の不幸な鳥たちはエンジンの中に巻き込まれてしまう。その結果、エンジンが機能停止してしまう。

1549便の機長チェスリー・サレンバーガー(通称:サリー)と副操縦士ジェフ・スカイルズはラガーディア空港に引き返そうとするが、高度が足りなかった。捨て身の覚悟でハドソン川に期待を着地させると決断。

サリーの巧みな運航技術によりなんとかハドソン川に着水する。またクルーの迅速な対応や救助が早かったとこもあり死者を一人も出さずに済んだのだった。

一躍この出来事は世界中でニュースとなり『ハドソン川の奇跡』と呼ばれるようになった。また、サリーは英雄となった。

しかし、NTSBの事故調査委員会のシュミレーションにより別の空港に着陸が可能ではないかと疑惑が浮上してしまう。

NTSBの聴取がはじまり2人はあり得ないと否定するが、真相はいかに・・・

 

終始暗い面持ちのトム・ハンクス。それもそのはずである。

メディアやマスコミが英雄と騒ぎ立て一躍時の人となったが、もし失敗していたらと考えると身も凍るような事件である。「だから俺英雄だぜ!すげーやんけ!」と調子に乗るようなことはできなかったのだろう。

当の本人は事件によってトラウマが出来上がってしまっただろう。

公聴会トム・ハンクスが見る予知夢のようなものも、CAたちがマニュアル通りの掛け声を出しているのも、結果的に全員無事であったが、それはあくまでも結果に過ぎないのである。

それぐらい冷静ないぶし銀の男を観るとやはり胸に熱いものを感じるね。