遠藤ミチロウ逝く
ジャパニーズパンクシーンを語るうえで欠かせない存在であり、日本の政治的な部分でや社会に対する批判を常に歌ってきた重鎮・遠藤ミチロウ。
4/25に膵臓がんにより死去となったことが公式Twitterで発表された。享年68歳。
↓テレビでもよく似ていると噂されていた明石家さんまとのツーショット。
いやーこれは私の中ではかなりの衝撃であり、生粋のパンクキッズ諸君にとっても相当なダメージだったに違いない。
まず彼の何が伝説かというと、過激なライブパーフォーマンスだ。
パンクロックバンド「ザ・スターリン」として豚の汚物を客席にぶちまけたり、全裸でオナニーしたり、爆竹や花火を放火(日本の炎上商法の元祖はこのエピソードで証明されたね)
極めつけは渋谷のライブハウス「屋根裏」を破壊し出禁となった。
数々の極悪エピソードをひっさげたスターリン(というより主にミチロウ)はパンクロックの概念を変えた。そして若者たちは「パンクロックは観客席に爆竹を投げたりとにかく野蛮な音楽である」という誤った認識をしだした。
その一方で彼らの人気はすさまじく2nd album「STOP JAP」はオリコン週間3位を記録。3rd album「虫」は週間2位という快挙を果たした。
いやはや恐ろしすぎる。。。
今でいう米津玄氏みたいなもんですよこれは。例えが下手すぎる気がするけどw
パンクロックシーンで最も成功したバンドは「THE BLUE HEARTS」だが(彼らについていろいろ語りたいことがある)ブルハ登場以前もっとも成功したパンクロックバンドは間違いなく「ザ・スターリン」だろう。
↓もう画像を見ただけでやばいのがお分かりいただけたでしょうw
そんなミチロウの後世に与えた影響は物凄く、銀杏BOYZ、ガガガSPあたりのもう今でいう中堅のパンクロックバンドは大抵はミチロウの影響を受けているしこけしどーる?(ごめんあんまりよくわかっていないw)なんかはスターリンの曲をコピーしてライブとか音源出している。
いわゆるロックバンドが人の曲をカバーするのはよくあるけれど、そのすべてがスターリンのカバーなんだから驚き。ありえないでしょw
これだけでも彼はすごいのに今年の3月までライブをこなしていた事が衝撃だ。
病に犯されながらも、自信に身を削りながらもライブを行っていた。
もうまさに鉄人とは彼の事を指す言葉だ。
そんな遠藤ミチロウ氏のパンクスピリッツに私は胸を打たれるばかりです。
いつも勇気をくれてありがとうございました。
ご冥福をお祈り申し上げます。