浅草キッドを観たよ

2021年公開。監督は劇団ひとり。出演は柳楽優弥、大泉洋、門脇麦、土屋伸之、中島歩、尾上寛之、風間杜夫、鈴木保奈美、つまみ枝豆。ジャンルはドラマ。

久しぶりの傑作に出会いました。Netflix配信映画では堂々の1位ではないでしょうか。ビートたけしの苦悩の若手時代と師匠の深見千三郎の2人を主人公として描いた本作ですが、さすが名俳優の柳楽優弥と大泉洋です。

ビートたけし役は柳楽優弥なんだけど見事にたけしになりきってます。いやーすげーなーさすが14歳で史上最年少でカンヌ映画祭男優賞に輝いただけはあるな。たけしの喋り方や独特な仕草と目の動きを見事に再現しています。

一方の大泉洋ですが、師匠役の深見千三郎を演じています。ですが、自身は深見師匠を1度も見たことがないのでよく分かりませんでした。たけしの口癖はほとんどが母親の影響だと自身でも語っていましたが、深見師匠の影響もあるんでしょうね。たけしはみなさんご存知の通りですが、深見師匠は知っている人はあまりいないでしょう。芸人がテレビで成功し始めた時代でテレビなんかちゃらいもんに出てたまるか！芸人は芸事を舞台でやり続けるんだと豪語していた男前です。なんかこういう頑固なところって江戸っ子ぽいよなあ。ラストは流石に創作なんだろうけどたけしの心境ってどうだったんだろ？いまいち分からないなあ。本作のベストバウトは2つ。舞台でお客さんに向かって「芸人だ馬鹿野郎」って言い放った深見師匠。芸人辞めますって師匠に向かって土下座したたけし。にしてもにしてもである、門脇麦ちゃん可愛すぎねーかーー。あーーなんだろうこの素晴らしい役者陣。他にも映画やって欲しいです。あ、因みに写真のR指定も出てます。自分たちのキャリア汚してるんじゃねえかって思うぐらい嫌な役です。そんな陰湿な2人も深見師匠は黙らしちゃうんだけど。少し「コントがはじまる」の大賀と被っちゃって余計胸糞がたちました。又吉直樹「花火」でも菅田将暉と桐谷健太が「浅草キッド」歌ってたけど、やっぱり本家のたけしが歌ってる方が味があっていいね。決して上手くはないんだけど、なぜか身に染みるというか。そんな気がします。エンディングはサザンオールスターズが締めてます。何これ！？Netflixだけなん？もったいなｗ 浅草キッドの歌詞に出てくる「煮込みしかないくじら屋で」は浅草に未だ現役の「捕鯨船」という居酒屋みたいです。捕鯨船はたけしに感謝だね。たけしのおかげで商売繁盛。たしかにいい映画、素晴らしいんだけど、どれだけホントでどれだけウソか信じるか信じないかはあなた次第ってことです。師匠があそこまでいい人だったかどうかは分からないし、でもたけしは本当に色んな人に恵まれてんだよなあ。弟子も弟子たちでみんなよくやってるよなあ。ってことでぜひご鑑賞ください。感想待ってますｗ 今日もありがとう！