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8mileを観たよ

8 Mile | Netflix

2002年公開。監督はカーティス・ハンソン。出演はエミネムブリタニー・マーフィー、キム・ベイシンガー。ジャンルはヒューマン。ヒップホップを題材にした作品。エミネムの半自伝的映画である。また、主題歌「Lose Yourself」とともに彼の知名度を上げた作品である。

デトロイトのMCバトルでチャンピオンになりスターへの階段を上る姿が最後に映し出されており、印象的だった。

しかし、本作品はエミネムの半自伝的映画であり、貧困層の彼が黒人有利のヒップホップの世界に足を踏み入れ天下を獲るというメッセージも込められている気がした。

エミネムが登場する以前はヒップホップは黒人の音楽という認識が非常に強かった。ビースティ・ボーイズが白人でありながら、ラップを歌い商業的成功を納めたが、俄然ヒップホップ界に君臨するのは黒人だった。RUN DMCの登場。そしてMC・ハマーの「U can't  touch this」による大ヒットから、90年代はナズ、ノートリアス・BIG、デラ・ソウル、エリックB&ラキム、パブリック・エネミー、さらには東西抗争、ギャングスタと蓋を開けてみたら名だたるビッグ・アーティストたちは皆黒人だった。

黒人コミュニティの中でも白人がラップなんかできるもんかよと罵るシーンもあり、エミネムのヒップホップ界の成功がいかに異質だったかが分かる。

 

エミネム演じる主人公のジミーはヒップホップに夢中で成功を夢描いていた。しかし彼の私生活はどん底でうまくいっていなかった。友人や家族の無神経さ自己中心的な考えに振り回され、心身共に疲弊していく。家庭は母と妹と母親の彼氏がおり、母親の彼氏との関係は最悪だった。地元デトロイトのハウスで猛威を振るっていたチームの一人から声をかけられ仲良くなり、紆余曲折を経て音楽デビューへの道が開かれた。ある日、母親の彼氏が住宅の家賃未払いに目をつけ、家を出ていくとジミーに伝える。ジミー達を侮辱した男に怒りが爆発し一方的に殴りかかった。母親からは出ていくようにと言われ、ジミーは出ていった。収録が決まりスタジオへ向かうとジミーはチームの一人であるウィンクとジミーが思いをよせるアレックスがやっているの見てしまい大激怒する。最悪な一日はまだ終わらなかった。ウィンク一向にぼこぼこにされてしまう。とんだ災難である。ジミーは家の前でうなだれていると、母が帰ってきた。家に入るように伝え、ジミーは家に入った。そうすると母から宝くじに当たったと嬉しい報告があった。風向きは変わっていった。そしてハウスでのDJバトルにジミーは挑む。

 

本作品の見どころは随所に観られるエミネムのラップシーンだ。エミネムのリリックは観客たち周囲のものを盛り上げるのが最大の持ち味だ。彼が成功するのも頷ける。しかし、マイケル・ジャクソンに対する批判であったり時に行き過ぎる行動も目立つ。ここ最近の彼の行動は分からんが、今でもタイアップに「Lose Yourself」が使用されたりと彼の人気が窺える。