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ショーシャンクの空にを観たよ

ショーシャンクの空に|CINEMORE(シネモア)

1994年公開。監督はフランク・ダラボン。原作はスティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」。出演はティム・ロビンスモーガンフリードマン。ジャンルはヒューマン・ドラマ。

 

記念すべき100記事目は俺の大好きな本作品を紹介したい。おそらく、最も好きな映画は?と聞かれたら本作品を迷わずに挙げるだろう。何故、日本人は「ショーシャンクの空に」が好きなのか。本作品は日本人受けする要素が含まれている。

それは「希望」だ。

無実の罪で囚人となってしまった主人公は脱走を企てる。主人公は元銀行の副頭取を務めており、その功績から刑務所の会計係となる。刑務所を運営している幹部陣の裏金や暴力による運営方針を変えていく。刻一刻と脱走の計画は進んでいく。

日本社会でいうところのブラック企業に勤める平社員がコツコツとお金を貯め、上司からの理不尽に耐え、満を持して脱サラするといったサクセスに似ている。いつか自分も成功が出来るのではないかと本作品を観ると勇気付けられる素晴らしい作品なのです。成功=脱走。今が最悪の時でもいつかは報われるよと頑張る人を応援する映画なのだ。

 

ストーリーは冤罪で囚人となってしまった主人公・アンディの判決からはじまる。彼が収容されることになった場所はショーシャンク刑務所だった。

此処では、囚人は厳しく管理されていた。警察官に逆らうものなら厳しい制裁措置が待っている。投獄してからしばらくたち本作のもう一人の主人公である調達屋・レッドにロック・ハンマーを注文する。アンディは鉱物採集が趣味であると伝える。レッドは警察官から怪しまれると躊躇するが、アンディの要求を飲む。

屋根の修理作業中に警察官の相続問題を知り、アンディは財務経理の知識により解決できると仲間たちへのビールと交換条件を提示する。仲間達からはビールが配られ、祝福されるとともに警察官はアンディを一目置くようになった。

アンディは図書係となり州議会へ図書館予算の請求を毎週送るようになった。

州議会は折れ年度毎の予算を得た。倉庫同然だった図書館は本だけではなく音楽など囚人たちの娯楽の場となった。

その頃、所長たちは囚人たちの社会更生と題し、囚人たちに野外活動をさせ、士建業者たちから賄賂を受け取るようになった。アンディは架空の人物「ランドール・スティーブンス」を作り、その賄賂を隠ぺいしていた。

なんと脱獄してからの資金繰りをしていたのである。そして脱走へのカウントダウンがはじまる…

 

このようなアンディのサクセスが日本人受けするのだろう。日本人の希望が高度経済成長やバブル期にあったように。

しかし、本作品は刑務所で暮らす囚人たちという普段の生活からは想像できないものがある。アンディとは別のもう一人の図書係・ブルックスというおじいちゃんは出所が決まったと途端、仲間のヘイウッドを殺しかけた。出所するのが怖いのだ。社会で溶け込んでいく抵抗と不安があるのだ。「もう一度刑務所に入りたい」というのはとても印象的なメッセージである。そして終身刑と言うのは何のためにあるのか。刑務所は囚人たちの社会復帰を目指すような機関なのか、今一度そういった事象に目を向けると社会はとても残酷なように感じた。