Everything will be fine.

少しでも笑ってやってください!

しんぼるを観たよ

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2009年公開。監督・出演は松本人志。ジャンルはファンタジー、コメディ。

兎にも角にも映画監督・松本人志って言葉が聞かれなくなって10年近くなりました。酷評に次ぐ酷評で心が折れそうになった「大日本人」から2作目の本作ですが、酷評に次ぐ酷評は変わりませんでした。一念発起して映画に挑んだものの何一つとして評価を変えることは出来ませんでした。もう映画監督なんてやっちゃ行けないんだこのままやったところで自分の格を下げてしまうだけだ!そう察した松ちゃんは映画監督としての道をあきらめるんですよね。これは懸命な判断だったと思います。結局は松ちゃんの仲良し高須光聖とか倉本美津留とかイェスマンばかり集めて制作された映画なんで、新しさとかないんですよ。だからまービジュアルバムとかその延長みたいな感じで終わってる映画なんです。ガキ使のトークの方が断然面白いし、笑いで天下はとれても映画ではそうはいかんですよって教えてくれるいい例ですね。

とりあえず無数のちんちんが出てくる謎の部屋に松ちゃんが監禁されて、それと並行してメキシコのプロレスラーが冒険していくっていう2つのストーリーが流れてるんだけど繋がりも分からんし、意味がわからないで終わってしまう映画なんですよ。映画批評の方々からは散々な評価だったなあ。「おい松本よ!映画をなめてんのか!?」、「松本人志お前は笑いだけやってろ!」、「ショックだよ松ちゃん!」なんて多数のコメントが寄せられたけど結局、その後の映画でも巻き返すことが出来ずに松ちゃんの夢の映画監督は儚くも終わってしまったんですよね。この辺がビートたけしとの大きな違いで、松ちゃんがリスペクトしてる監督・ビートたけしには箸にも棒にもかからなかったてことです。YouTubeとかでガキ使のトークを見返してみるとやっぱり面白いんですよ。髪が生えていた頃の松ちゃんの方が尖っててキレがあるって感じかな。でもごっつええ感じとかは面白いかなあ?って思っちゃう。やっぱり松ちゃんが一番面白いのって瞬間的な笑いな気がするんですよ。ごっつも台本とかはないみたいだからほぼアドリブみたいな感じだけど、なんかやっぱり違うなあって。じゃあ全部アドリブで映画やったら?ってそれはそれでまた違うし、やはり作り込んだものが映画なわけで難しいですよね。本作は松ちゃん1人でやってるからアドリブで挑んだんだろうけど、本当に面白いのは自分で作り出す笑いよりも、その瞬間生まれる笑いだからそこには気づかんかったのかなあって。本作よりも前に松ちゃんがビデオで出した「頭頭(とうず)」の方が面白いかな。頭頭は海外の人に意識して作られたみたいで本作もそうらしいけど、映画でやるには不十分。てことで今日もありがとうございました。松ちゃんについてはいくらでも語れるなあ〜〜〜。