Everything will be fine.

少しでも笑ってやってください!

パルプ・フィクションを観たよ

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1994年公開。監督はクエンティン・タランティーノ。出演はジョン・トラボルタサミュエル・L・ジャクソンユマ・サーマンハーヴェイ・カイテルティム・ロスアマンダ・プラマーブルース・ウィリス。ジャンルはクライム。

巧みな時系列を駆使し下品なジョーク、ギャングの銃撃戦、センスを感じさせるBGMと映画オタクを自称するタラちゃんの趣味が大炸裂した2作目。アカデミー賞7部門にノミネートし、パルム・ドール賞を受賞した大傑作はタラちゃんのキャリアの中でも最高傑作と呼び名が高い。

緊迫した雰囲気の中、所々笑えるか笑えないかの瀬戸際のギャグが登場する。これが笑えるかどうかはおそらく人によると思う。アメリカのコメディが苦手な人は何これで終わり。でもそこまでストーリーには関係ないので気にしなくておっけい!因みに俺の中でのMVPはマーセルス・ウォレスだ。

でも本作は時系列がてんでバラバラに配置されてるんで、1回観ただけでは理解はできない。この時系列バラバラは後にクリストファー・ノーランの処女作『メメント』で惜しげも無く披露されており、そういった意味でも本作が与えた影響はとてつもないと理解出来る。映画史はパルプ・フィクション以前以降に分かれるとも言われる所以だろう。

とはいえタランティーノ作品が理解出来る出来ないが映画通としての真価を問われているような気がして俺はなんかそれはちょっと違うかなぁとも思っていた。でも映画ブログを書いているという身分なもんでタラちゃん作品は避けては通れないだろうと意を決して鑑賞することになったのだ。率直な感想としては楽しかった。これに尽きる。

冒頭でも述べたがウォレスのあの結末を知ったらなんとも無様である。街を取り仕切っているマフィアも一歩でも街を出てしまったらそこは他人の土地である。部下に恐れられていた男も、郷に入ったら郷に従えという言葉の通り、いとも簡単に男共の餌食となってしまうのである。日本刀に気付いたブッチ。タラちゃんの親日家ぶりが伺える名シーンである。あと名シーンといえばヴィンセントベガとウォレスの妻のナンセンスなダンスだ。TWICEの5thミニアルバム『What is Love?』のMVでもオマージュされてる通り一度見たら忘れられん!そんな画になっておるのだ(いやその情報いらんやろ?w)とはいえ1番驚いたのは冒頭のシーンがラストシーンへと繋がっていた!というハラハラドキドキ展開。序盤でパンプキンとハニーバニーが強盗するっていうのは知ってる訳だからそこに犯罪のプロである2人が立ち向かうってもう恐怖でしかないわ。この辺はお下劣なジョークやら一切無しで演者は皆真剣そのものです。物語を理解することが出来なくても映像として観る価値ありだと思います!

話は変わりますが、自分の感性を鍛えるのに映画はもってこいだと思うんです。感性を鍛えるって言葉で言うとかっこつけてるし難しい感じするけど、要は自分の想像力を拡げてくれるってことです。何かいいアイディアを出したいと思った時に自分の感性だと限界が来ちゃうんですよ。そうなった時に自分以外の人の感性が必要なんです。映画は当然他人が作ったものですから、他人の感性です。映画は他人の感性を享受できるものにもってこいじゃないですか。もちろん、アニメとか漫画とか小説ももってこいですよね。そういった心意気で映画に向き合っていきたいっすね。