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日本のいちばん長い日を観たよ

日本のいちばん長い日(1967)|MOVIE WALKER PRESS

1967年公開。監督は岡本喜八。出演は笠智衆宮口精二山村聡三船敏郎、八代目松本幸四郎。ジャンルはノンフィクション。原作は半藤一利による書籍。

ポツダム宣言を受け入れ終戦を迎える8月14日から15日までの1日をドキュメンタリータッチに仕上げた本作。

8月6日広島、9日長崎に原爆が投下される。さらに同日、ソ連対日参戦が決行され日本の兵力は壊滅寸前にまで及んでしまった。ここまでくると玉砕も覚悟の上である。日本国民全員が戦争に邁進し、天皇の為に戦った。敵国に殺されるぐらいだったら自ら命を絶つといった武士道スピリッツにはやはり胸を打たれるものがあった。そこには日本人が日本人としていられる瞬間なのかもしれない。天皇がいてくれたから日本は日本としていられたのだ。その辺は戦後ドイツを見れば非常に感慨深い。ついこの間まで神と等しい存在として崇められていた人間が日本国民の為に頭を下げてくれたのだ。

戦後GHQ管轄の元、様々な取り組みがされてきた。そして戦後日本人は戦争を自らの過ちとして認識するようになった。「この過ちを二度と繰り返さぬよう慎重に国家間での審議を進めていきたい」といった政治家の発言にはこりごりである。まーこうやって言った方が無難なのかもしれない。とにもかくにも、日本がやらかしたとか言ってほしくないし、当事者ならまだわかるんだけど、戦争を知らない子どもたちが「もうあんな過ち犯したらあきまへんで」と声高に発言するのはどうかなと思う。ここ最近はあまり言われなくなったけど、靖国神社が問題視されるのも意味が分からない。A級戦犯者が祀られているから?憲法違反の可能性があるから?・・・と言われましても、決死の覚悟で戦った英雄たちを拝んで何が悪いのだろうか。頭にクエスチョンマークが出てきた。

しかし、日本と言う国は本当に凄い。アメリカの人口の3分の1で国土は25分の1という極小国家でおまけに資源が全くないという状況下でロシアと中国を下し、アジア人ながら白人国家の仲間入りを果たした。この生意気なジャップをどうしても懲らしめたい一心でアメリカ・イギリスが憤怒。連合軍との全面対決もイギリスの無敵艦隊を撃破。世界唯一の被爆国家となった。戦争に負けインフラも壊滅状態となり何もない状況からわずか2,30年ほどで経済他国として成り上がり、アメリカと肩を並べた。当然資源もない訳で輸出とかもほとんどできてないからその利益のほとんどは内需。極小国家で最貧国ですらおかしくない状況下だが、現在でもGDP世界第三位。都市圏GDPでは東京は世界一位。現在の日本人はこの豊かさの上で生活をしているから、戦争が悪だなどと言えるのかもしれないが、当時の人からしたら日本はどうなるんだろうと絶望に打ちひしがれたに違いない。でもそんな状況下で必死に頑張りこのように豊かになることができたのだからその恩恵に感謝しなくてはならないのである。