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太陽を盗んだ男を観たよ

エッセー「"太陽を盗んだ男"は日本映画界に燦然と輝く金字塔である」|鳴海邦彦 公式 / KUNIHIKO NARUMI OFFICIAL|note

1979年公開。監督は長谷川和彦。脚本はレナード・シュレイダー。出演は沢田研二菅原文太池上季実子。ジャンルはアクション。

まだ肉がつく前の沢田研二てことでやはりカッコ良い。

彼はタイガースという音楽グループからソロ活動にうつり、「危険なふたり」、「勝手にしやがれ」など数々のヒット曲を発表し、人気はうなぎ登り。絶頂期を迎える。しかし、その後の彼の活動はめぼしいものはなく、転落へと向かった。メディアから姿を消し、一躍時の人となった沢田研二。愛称はジュリー。

時代に取り残された男なのか時代についていけなかった男なのか未だ謎に包まれている。

そんなミステリアスな男が見せる男らしい演技。

そして対照的とも言える菅原文太が渋い味を出しててとても良い。

今から40年近く前の映画なんで見るに堪えない描写も多いが、昭和を知るという意味では歴史的大作。

4Kやら8Kやらに見なれてしまった我々にはキツい映像かもしれないが、そこは我慢である。

政治と宗教といった今ではタブー化されたセンシティブなテーマに真っ向から立ち向かう本作。衝撃じゃ・・・

 

中学校の理科教師である城戸誠は昔は熱血的な先生であったが、今では無気力となり生徒になめられるような先生となった。あだ名は「フーセンガム」

ある日社会科見学でバスに乗っていると、武装した日本兵の格好をした老人が乗り込んで来る。老人は天皇陛下に会わせろと要求し、皇居まで向かった。

皇居に着くと警察が待ち伏せしており、老人は逮捕された。

城戸と山下のファーストコンタクトだった。

それから城戸は老人になりすまし、警察官から拳銃を奪う。奪った拳銃で向かった先は原子力発電所だった。そこで液状のプルトニウムを強奪し、原子爆弾作りに没頭する。

ついに原子爆弾が完成し、歓喜する城戸は妊婦姿に変装し国会議事堂に原子爆弾を放置する。

さらに警視庁長官に電話をかけ、政府を脅迫する。城戸が交渉相手として選んだのは、バスジャック事件で面識のある山下だった。城戸は自らを9番と名乗った。理由は各所有国8ヵ国に加えて自身が9番目であるという意味だった。

そこから城戸はことあるごとに、山下を挑発する。

2人の抗争はローリング・ストーンズ公演日で幕を閉じたのだった・・・


キャスターの零子さんの願いである「ローリング・ストーンズ 日本公演」は1990年に達成される。

ちなみにその前の1973年に公開予定があったが、外務省が過去の麻薬所持に対して来日を拒否した。

ローリング・ストーンズの結成は1962年。世界的成功を果たしたロックバンドの来日は日本人にとって遠いまた夢の話だったのかもしれない。

でもビートルズもドラックやってたのにね。なんでストーンズの来日はこんなに遅かったんだろ。

兎にも角にも零子役の池上季実子さんが綺麗でした。現場からは以上です!