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プリデスティネーションを観たよ

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2014年公開。監督はマイケル・スピエリッグピーター・スピエリッグ。原作はロバート・A・ハイラインによる短編小説「輪廻の蛇」出演はイーサン・ホークサラ・スヌークノア・テイラー。ジャンルはSF、サスペンス。

スピエリッグ兄弟は一卵性双生児の双子である。兄弟・双子監督は以外にも多く、「フロム・ヘル」、「ザ・ウォーカー」を手掛けたフューズ兄弟や「オー・ブラザー!」のコーエン兄弟など意外と多い。

監督2人で揉めたりしないのかと疑問に思うが、阿吽の呼吸と言うか長年連れ添ってきた関係性があるからこそ、素晴らしい作品に繋がるのではなかろうか。

本作は「タイムマシンに乗って過去に戻れたら未来は変えられるのか」みたいなのがテーマとして存在する。タイムパラドックスってやつだ。でも過去に戻ることなんて出来ない訳よ。その辺はSF特有の世界観があったりして、爆破事故の犯人を時空警察官及び組織全体で犯人を追うんだけど、BGMも含めサスペンス感が漂っている。

だがラストシーンで犯人を知ったとき、視聴者全員が「お前かよ」と前のめりになって突っ込んだだろう。そして本作はただのタイムスリップ映画ではないと気付くのだ。そして映画タイトルにあるプリデスティネーションすなわち「宿命」だと知るのだ。

 

それではあらすじを語ります。

1970年アメリカ・NYではフィズル・ボマー(不完全な爆弾魔)による爆破事故により多数の死者が出ていた。

「ポップ酒場」に入った「ジョン」は未婚の母として告白小説を執筆し生計を立てていた。それを知ったバーテンダーは「何か面白い話はないか」と聞いた。

ジョンは自身の半生について語った。元々は孤児院育ちで「ジェーン」という名の女性であること、運命的な出会いを果たした男に裏切られ、彼との間にできた娘を奪わてしまったこと。

その話を聞いたバーテンダーは同情し、女性だった頃に裏切った男に復讐する為、1963年にタイムスリップする。

ジョンは運命の男を待ち伏せしていると、そこに現れたのは女性だったころのジェーンだった。やがて2人は恋に落ちる。

そしてジョンはバーテンダーと出会い、指示された通り時空警察となった。これがバーテンダーの最後の任務であり引退を決意する。

しかし、タイムスリップ装置はエラーとなってしまい機能しなくなった。

それから時がたちバーテンダーはフィズル・ボマーの居場所が分かりコインランドリーに行くと、そこには未来の年老いた自分がいた。銃口を向けると未来の自分は「俺を殺せば、お前が俺になる。それがそのあと起こることだ」と言った。しかしその運命を受け入れることができないバーテンダーは未来の自分を撃ち殺した。

崩れ落ちるバーテンダーは腹部に帝王切開の痕があることに気付く。

そしてすべてが自分自身だと気付いたのだった。

 

イーサン・ホークが使うタイムスリップ装置がバイオリンケースみたいで笑った。あれは周囲から時空警察だと気付かれないようにするためかな?

にしても時空警察の狙いってなんだったんだろうね。犯人を捕まえるため?でもいくらでもループできそうじゃん。今の記憶のままタイムループできたら最高じゃん。そんな映画でした。