Everything will be fine.

少しでも笑ってやってください!

ガタカを観たよ

ガタカ】身長5センチ伸ばしに覚悟を見た感動の名作!感想と評価、あらすじ、キャストも解説! | 映画大陸

1997年公開。監督はアンドリュー・ニコル、出演はイーサン・ホーク、ユマ・サマーン、ジュード・ロウ。ジャンルはSF.

近未来SF映画

制作は今から25年近く前にのぼるが、色あせない作品である。

遺伝子をテーマにした本作は、遺伝子操作による「適正遺伝子」と自然現象による「不適正遺伝子」という2つの遺伝子が存在する。

医療は進化し出生後は乳児の推定寿命までが分かるようになっていた。遺伝子の優劣による差別は拡がりハンデを背負うものは、職業も限られるようになった。

本作では宇宙飛行士を夢見る主人公がいるが、宇宙飛行士も限られた職業だった。

 

こういったテーマはどことなく重いし固い。

全体的にダークな雰囲気かな?と思っていたが、兄弟2人の肝試しの場である海や最愛の恋人アイリーンとの音楽鑑賞など、どこかノスタルジックな気分にさせるのが不思議だ。流れる音楽はどことなく優しい。不思議やな。

 

物語は聖書の一説「母なる自然」に付随する一文から始まる。

主人公・ビンセントは「不適正遺伝子」として生まれる。彼は医師から30歳の寿命と伝えられていた。もともと、体が弱く心臓に負担を抱えていた為、長くは生きられなかったのだ。

一方の弟・アントンは「適正遺伝子」として生まれる。

アントンはビンセントより優れており、2人はいつも肝試しをしていた。

肝試しはいつもアントンが勝っていた。

ビンセントは宇宙飛行士になる夢を捨てきれず、宇宙センターでの試験に毎年受験していた。履歴書を詐称しても遺伝子でばれてしまい、万年不合格であった。

そんなある日、ビンセントは意を決し、遺伝子操作を試みる。

DNAブローカーを介して違法な生体偽装をしジェロームになりすまし、タイタン探査船の宇宙飛行士に選定された。

しかし、ビンセントに対し疑いの目を持つ上司が何者かに殺される事件が起こる。殺害現場付近に彼のまつ毛が落ちており、警察の捜査は行われる。デート相手のアイリーンには姿が見つけられてしまうが警察の捜査を難なくすり抜ける。なんとしても犯人を捕まえようとする捜査官。

物語は終盤を迎え捜査官は弟・アントンであると知る。

果たして主人公の夢は叶うのか・・・

 

「蛙の子は蛙」、「血筋は争えない」といったことわざがあるように、親と子は血縁関係である。

故に両親が優秀な子どもを欲しいと思っても遺伝子操作はするべきではないと思った。

韓国人の整形問題にも通じるものがある。両親は美男美女だが、子どもはブサイク。

元を辿れば遺伝子の問題である。

兄は弟に対しコンプレックスを抱えていた。でも固執しすぎなような気もするな。兄の気持ちは分からんでもないが、でも本作を観ると「みんな違ってみんないい」とか「もともと特別なオンリーワン」とか甘ったれた言葉では済まされないのである。

そしてこういった問題を挙げ連ねると、本当にキリがないのじゃ。